日本のシェアハウスと海外のシェアハウスの違い
日本のソーシャルアパートメントという大規模シェアハウスに2年くらい住んでいた。
海外のシェアハウスにも幾つか住んだ。
その決定的な違いを考えてみようと思う。
そもそもソーシャルアパートメントとはこういうところ。
ここの新検見川の物件に2年くらい住んだ。
楽しすぎたのひとことである。
友達もたくさんできて、嫁とも出会えた。
それらはいくらお金を積んでも買えないものばかりだ。
海外では、ニュージーランドとオーストラリアでワーキングホリデーをしていた時に、いわゆるフラットと呼ばれるシェアハウスと、バックパッカーと呼ばれる安宿に滞在していた。
まずそれぞれの特徴を考えてみる。
日本のソーシャルアパートメント
100人ぐらい住んでいる。(物件による)
住んでいるのは主に日本人である(外国人もいる。)
豪華な共有施設がある。
それぞれ個人に部屋がある。
いいところ
イベントなどを通して一生の友達ができる。
日本人が多いから割と文化が近いし住みやすい。
共通施設が豪華だから、バンド演奏したりフィットネスしたりできる。
いろんな働き方をしている人からいろんな話が聞ける。
広いから苦手な人がいても距離が取れる。
悪いところ
日本人がほとんどだし、外国人も基本的に超長期滞在者だからなんていうか、似たもの同士が多い。
まあこれは日本が単一民族の島国だからどうしようもないのだけど。。。
フラット
人数は少なかったり多かったりする
住んでいるのは様々な国籍の人たち
共有するのは普通の家ぐらいの設備
それぞれの部屋に個人の部屋がある場合と2人部屋など複数で住むパターンがある。
いいところ
割と固定だし、外国人も多いから仲良くなりやすい。家族的な感じになる。
いろいろな国のいろんな暮らし方に触れられる。
悪いところ
外国人が多いから文化の違いでイライラすることがある。友達がカレー勝手に食われてた。
バックパッカー
人数は多かったり少なかったりする。
住んでいるのは様々な国籍の人たち
共有するのはホテルの設備に近いが大体しょぼい。値段による。
大体複数で住む。2人部屋から16人部屋まで様々。
基本的に宿なので、人の入れ替わりが激しい。
いいところ
入れ替わりが激しく、旅人が集まるからいろんな国のいろんなやつと出会える。
契約するわけではないから、いつでも出れる。
悪いところ
長く住もうとすると定期的に部屋を変えなければならない。
宿だからなんか自分の家の感じがしない。
せっかく仲良くなっても、すぐ出て行ってしまうことが多い。
と、まあそんな感じだったけど
こんな表面の情報じゃ何もわかんねーよ!
というあなたに実際に僕が体験したエピソードで違いを感じていただこう。
エピソード集
ソーシャルアパートメント
エピソード1
ハロウィン、クリスマスパーティーは当たり前!
僕らがやったのはローションパーティー!
中庭でローションを大量に購入しプールに入れてみんなでわちゃわちゃ。男女関係なく大盛り上がり。
参加しない人は窓から見てドン引き 笑
エピソード2
医者と弁護士が主催のディベートイベント。
飛行機の中で、お医者様はいますか?と言われた時に名乗り出ますか?というテーマがあった。
専門外の場合救えない場合も多いし、訴訟のリスクもある。
この辺を様々の職業、年代の人達が2、30人集まって討論会をする。
とにかく真剣に意見をぶつけ合う。
なにこれもうテレビとかで放送しようよってレベル。
エピソード3
ぼくが嫁にプロポーズして婚約した後。
帰ったらリビングに「婚約記者会見」の文字と飾られたテーブルとスーツを着た記者に扮した友人達20人くらいいて、カメラとマイクを構えて記者会見してくれた。
多分一生忘れないだろう。
フラット
エピソード1
一緒の部屋に住んでいたインド人達に嫌われていたインド人が、「おい、日本ではAVが人気あるんだろ?日本人のAVを見せてくれよ。」と言われて仕方なくアイフォンで見せてやると、「すげえな、ちょっと貸してくれ。」と言われてベッド反対向いてなにやらごそごそ。すげえなこいつ。人がいてよくできるな。これがインド人か。
でも親に仕送りするいいやつだった。彼のカレーはまずかった。
エピソード2
上海人の女の子とその彼氏とアジアについて話す夜。
彼女はニュージーランド人の彼氏と日本でのワーホリで出会ったらしい。
出会った場所はなんと八十八ケ所のお遍路。
彼氏はずっと言葉が通じない数週間の後、英語で彼女とコミュニケーションできて、本当に嬉しかったといった。
日本人とは言葉はあまり通じなかったが、それでも日本人は優しくしてくれて大好きだと言った。
欧米人はあたりまえのように若い頃旅をするというが、やはり人生において旅は大切なことを学べるのかもしれない。
バックパッカー
エピソード1
車で暮らしていた頃。
キャンプで暮らしている欧米人もたくさんいた。
キッチンが別の小屋にあって、そこでアイルランド人がギターを弾き始める。うまい。
ドイツ人も弾き始める。二人ともめちゃくちゃうまい。アドリブでセッションが始まる。そこに自分がアサラトという楽器で加わる。
なにこれ。映画かよ。
その次の晩、その場にいた欧米人と欧米人のかわいい娘がキャンプ場の外でセック◯していた。
朝起きるとリビングの壁じゅうにものすごい数の落書きがあった。酔っ払い達だろう。
管理人がブチ切れて叫んでた。
これが欧米か、、これが文化の違い、、
でもここの人達とはあまり馴染めなかった気がする。彼女と別れて心が死んでたからかな。わりと引きこもりだった。
エピソード2
いろんな国の人達と酔っ払って各国のゲームをした。
うる覚えだが前の人がやった行動を真似して足していくやつとか。
日本語で下ネタ言わせたりした。笑
当たり前だけど各国色んなゲームがあって、どれも面白かった。
それにしても日本の王様ゲームはよくできている。
ある女性の経験人数を聞いて驚愕した。
これが欧米、、リアルパリピ、、
エピソード3
ある香港の女の子と仲良くなった。
かわいい中国人だったんだけれど、中華料理が苦手と言っていて驚いた。
彼女は香港出身で、恥ずかしながらぼくは、香港がイギリスの植民地でイギリスの文化が色濃く残っているのを知らなかった。
彼女は朝、フレンチトーストをナイフとフォークで食べていた。
とても上品な女の子だった。
毎朝ご飯を一緒に食べて、たくさん話をした。
ある時、雨の中を相合傘して帰った。
ただの相合傘なのに、どうしてこんなにドキドキするのだろう。
雨の夜の中、地面の水たまりはキラキラしていた。
仲良くなってきた頃、彼女は自分の国へ帰って行った。
もっと早く出会いたかった、と彼女は言った。
僕はただ、君と出会えてよかった、とだけ言った。
まとめ
これを書くにあたって、色々なことを思い出した。
ほとんどがここのエピソードに書くまでもないことだけれど、楽しい思い出も切ない思い出ももっとたくさんある。
それぞれ住む場所で生活の違いはあるけれども、その違いは本質的には大差がなく、自分がどう過ごすのかで変わるものだと思う。
もし気になっているのなら、表面の情報で判断するのはやめて、実際に住んでみることをおすすめしたい。
どの場所での経験も自分にとって本当にかけがえの無い物だし、一生の宝物になっている。
これから自分の家族とこの一軒家で、どんなことが待っているのだろう。
家族とたくさん思い出を作りたい、と思った。