鬱だった頃の日記
こないだ嫁とmixiの話になって、久しぶりに昔の日記みたら
あーこれやっぱり軽い鬱だったんだろうなあと思ったので、ちょっと紹介します。
以下日記より。
昨日がドラマ最終日だと思ってたら、あと一日追加だって、、ふざけんな!(`ε´)
この前、ドラマで人生の中でもっとも辛い四日間を過ごしました。
今までの辛いのとは、比べるに値しないほどきつかったです。
まず、
「4日間合計で、五時間ぐらいしか寝れなーい」
二時間、二時間、一時間。
「休憩がなーい」
休めるのは昼飯と晩飯だけ。
「環境が辛すぎーる」
四人しかいないドラマにおれがいるってやっぱりオカシイだろ?
トランシーバーつけるのに普通は3、4年かかるのに、初ドラマでつけるってオカシイだろ?
走ってるのに、「走るのが遅い」
朝からず~っと走り回ってて、夜中二時に常に全速力で走れるかよ?
「読めない展開~」
4日目は千葉県のデカイ倉庫でロケ。
撮影場所は四階、仕込みは四階と五階。
一階から四階を階段で往復しまくり。
汗だくなんてもんじゃない。
足が痙攣だよー。
しかも後輩がくる。
結構ドラマの応援とかいってるやつね。
そいつとクラクラの状態からスタートして、比べられるわけで。
「怒られ続ける」
現場では、「はい」と「すいません」しか言わないです。
絶望というか地獄というか。
頭がおかしくなって死にたくなって辞めたくなって。
考えるヒマもなく仕事はまた始まる。
しかも、先読み、先読み、先読み。
言われてからやってたんじゃダメ。
用意も完璧に。
だいたいなんでおれだけこんな感じなの?
なんでこんなドラマにつけられるの?
同期は楽な仕事についてるってのに、、
先輩はどんどん辞めてくし。
オカシイよ、オカシイ。
はっきりいって
もう限界です。
こんなのやってられないよ
求められるレベルが、おれには高すぎる。
無理。
逃げ出したいよ。マジで。
でも先輩達はおれを気遣ってもくれる。
期待してるから怒る。
わかってはいるけども。
キツすぎてもう考えられるレベルにない。
どうしたらいいのか、出口は見えないまま。
引用終わり。
うーん、苦しんでますなぁ。
辛かったなぁあの頃。。
まあ自分で選んだ道だし、先輩達も誰も悪くないし、今では感謝してるけど、とにかく辛かった。
周りに何も希望が見えないし、なんでこんなことしてるのか、とか考える余裕もない。
ストレスで全身が痒くなったりして眠れない時もあった。
その反動で、今の幸せが本当にありがたく感じる。
ちょっと辛い仕事があってもあの頃に比べれば屁みたいなもんだし、あの頃身に付いた技術が今の自分を支えてくれるし。
まあ大した技術じゃないんだけど、、
そういえば毎日シャワー浴びながら無意識にめちゃめちゃ舌打ちしてたな。。
ただあの頃がものすごく不幸かというと、そうでもない。
仕事のやりがいはめちゃめちゃあったし。
自分がやった仕事が全国に流れるのは、やりがいでしかない。
最近、電通での過労死のニュースが話題になったけど、ああいう風になってしまうのは悲しいけど、気持ちがわかる。
死ぬぐらいならやめればいいのに、とおれも思ったけど、なんていうか理屈じゃないんだよね。
余裕が無さすぎて、色々と客観的にみることができなくなる。
どうやら睡眠不足で脳が正常な判断ができなくなるらしい。
きっとそういう風に働いてるのは電通だけじゃないし、日本の会社にはいっぱいあると思う。アメリカの会社にだっていっぱいあると思う。
貧しい国だったら今でも奴隷とかあるし、そこまでじゃなくても劣悪な環境で働いててもそれが当たり前だと思ってるから、客観的に見たらおかしいことでも受け入れてる人が世界にはたくさんいる。
幸せに働けてる人って、世界でどれぐらいいるんだろう?
今幸せに働けてる人もある意味たまたまだと思うし、もしかしたらブラック会社に入ってたかも知れない。
僕たちは「たまたま」幸せに働けてるだけなのかもしれない。
ブラック会社に入る人は努力してこなかったからだ、という考え方もある。
確かにそういう人もいるだろう。
だけど自殺してしまった電通の女の子は、1日12時間勉強して東大に入ったらしい。
仕事で悩んで自殺してしまう人は努力していなかった、とはならない。
むしろ頑張れてしまうからなのかもしれない。
日本は自殺が多い国だ。
鬱までいかなくても仕事で悩んでる人はすごく多いんじゃないかと思う。
自分も悩んでいた一人だ。
過労死、または自殺までいってしまうかそこまでいかないかの差は、
周りに頼れる人がいるかどうか、その人に頼ることができたかだと思う。
恋人だって関係性によっては相談出来ないだろうし、自分は親にも言いづらかった思い出がある。
周りに辛そうな人がいたら、こちらから聞いてあげることが大事だと思う。
周りからみておかしくても、当事者はわからないこともある。
辛くても周りに頼れない人も結構いる。おれもわりとそうだった。
仕事で悩んでいることは「恥ずかしい」
辛くてやめて逃げ出したいのは「かっこわるい」
そんな情けない奴だと思われたくない。
そう思っていた。
それでも話を聞いてくれる人がいたから、深刻な鬱にはならなかったのだと思う。
自分のように仕事で地方から東京に出てきた人は、大抵友達がいない。
それで過酷に働かされて会社でも罵られたりしたら、誰だって鬱になってしまうよ、と思う。
たまに地元に帰っていたのだけど、その時間が自分にとって本当に救いだった。
その時間があるから、なんとか頑張れたのは間違いない。
地元に帰る休みさえ取れなかったら、本当に無理だったと思う。
こう思い返すと、自分は本当にたくさんの人に救われてきたんだな、と改めて思う。
電通の自殺してしまった女性のお母さんの無念さが、心に刺さる。
僕たちができるのは、もうこういったことが起こらないようにすることだ。
辛そうな友人がいたら、LINEではなく、直接話を聞きに行ってあげたいと思う。
どうしても周りにある幸せは忘れがちになってしまうけど。
当たり前ではない幸せに感謝して、毎日暮らしていきたい、と思った。