オーストラリアとニュージーランドのワーホリに行ってきたので裏事情も含めて比較してみる
オーストラリアとニュージーランド、両方のワーキングホリデーに実際に行ってきたので、比較してみます。
なんかキレイごとばっかり書いてるサイトが多いので、結構実情と差があるなあと感じてます。
自分はどちらの国でもまあまあ稼いで貯金して、観光もしました。
ちなみにワーキングホリデーとは、協定を結んでいる国同士で申請をすれば一年間働けるビザが貰える制度です。
働きながら住むことで、その国の本質を知ることが出来ます。
その中でも人気があるのがオーストラリアとニュージーランドです。
どちらに行くべきなのかと、実情を比較して見えたリアルな部分、
いくら稼いでいくら使ったのか等を書きます。
- オーストラリアの基本情報
- ニュージーランドの基本情報
- オーストラリアとニュージーランドの物価比較
- 食事の比較
- 観光地の比較
- 人の比較
- 仕事の比較
- 金を稼げるのは?
- 実際にやった仕事を紹介
- ニュージーランドでの仕事
- で、いくら稼いだのか
オーストラリアの基本情報
人口:約2,110万人
面積:768万2,300平方キロメートル
通貨:オーストラリア・ドル
ちなみに日本の面積が37万8000km平方キロメートルですから、日本の約21倍の大きさです。
で、でけえ。。
それでいて人口が約2100万人。
スカスカです。
でかすぎるから国内で時差があります。
気候
場所によります
だって広すぎるから!
場所によるとしかいえません。
ケアンズは暑い。ジメジメ。
暑すぎていらっとしてすぐ移動しました。
エアーズロックらへんはめちゃめちゃ乾燥してます。
ニュージーランドの基本情報
人口:約447万人
面積:約27万km²
通貨:ニュージーランド・ドル
日本に形が似てます。
大きさは約日本の約4分の3です。
人より羊の数が多いらしいです。
アルパカもいます。
気候
場所によるけど、まあ過ごしやすい。
南島は寒いけど。
南半球だから南に行くほど寒いですね。
南には氷河があるくらい。ただ日本ほど温度差はないです。
オーストラリアとニュージーランドの物価比較
世界の物価ランキングで、オーストラリアとニュージーランドは6位と7位だそうです。
つまり、ほぼ変わらないです。
ちなみに日本は21位。
肌感覚で言えばまあ日本よりちょい高いかなくらい。
外食は高い。けどステーキは日本より安い。
パンも日本より安い。パスタもまあ安い。
つまり、パンとステーキとパスタだけ食ってれば日本より安いです。
あと牛のタンがめちゃめちゃ安いです。
あっちの人はあまり食べないらしい。凍らせてスライスすれば食べれます。
ニュージーランドは町によってタダでキウイが貰えるスーパーがあります。
形が悪いとかだと思うけど、取れすぎなくらい取れるんでしょう。
食事の比較
これもあんまり変わらないです。
ただ、ニュージーランドの北島の首都のオークランドは移民がすごい多い町で、アジア系が多いので日本食レストランだったり日本食輸入スーパーとかがあります。
味の素にはお世話になりました。
めっちゃ高いけどな!
韓国料理も多いし、フィッシュアンドチップスもここのが旨かったです。
オーストラリアの方が若干肉が安いかな。
カンガルー肉も普通に売ってるし、ワニ肉とかも食べれますね。
なんかスーパーも同じだったりするので、ホントに大差ないんです。
観光地の比較
これは難しい。。どちらも見所が多いです。
オーストラリアはやっはエアーズロックですよね。
ここは素晴らしかった。
ビーチもきれいなところ多かったです。
西側のフリーマントルの雰囲気は好きでした。
世界で一番18世紀の面影を残す町だったかな。
まんまディズニーシーって感じでした。
でも最近注目されてるのはニュージーランドの方ですかね。
星空を世界遺産にしようとしてる町テカポとか氷河とか蛍が見れる洞窟ワイトモとかあとミルフォートサウンドとか。。
実は映画のロケ地として非常に多く使われているのがニュージーランドで、ロードオブザリングとかもニュージーランドで撮ったそうです。
観光で言えばどちらかと言えば、ニュージーランドでしょう。
個人的には隣の島国のフィジーが好きです。
海のキレイさが別次元でした。
オーストラリアとかニュージーランドから安く行けます。
写真はヤサワ諸島という離島です。
本島から船で行くのですが、いくつか島があって、日本人もあまりいないので最高です。
人の比較
実は世界で一番人種差別をする国がオーストラリアと言われてます。
いや優しい人もいっぱいいるんですけどね。
町歩いてたら国へ帰れ!とか言われるし、働くところもアジア人は差別されます。
これは自分が実際に体験したので間違いないです。
日本人に生卵をぶつけるとラッキーになれるとかいう噂もあるそうです。
出会った人でもゴールドコーストでぶつけられた人がいました。
まあ、ニュージーランドも少しはありますけどね!笑
どちらかと言えばオーストラリアの方がひどいです。
これは歴史的な背景もあって、移民が増えすぎて現地の若者の仕事が奪われているのも原因としてあるみたいです。
一番優しかったのも一番ひどい人がいたのもオーストラリアでした。
ニュージーランドは穏やかな人が多いです。
国に流れるあの穏やかな空気。。
好きです。
ワーキングホリデーで来てる人達もゆったりしたいからニュージーランドを選んでる人が多いです。
あと、どちらがイケメンや美女が多いのか、というと、これは主観ですがオーストラリアの方が多いです。
正直オーストラリア人とニュージーランド人では差はないです。
ただワーホリに来ている人達でオーストラリアの方がイギリス人やアルゼンチンとかの南米系の人が多いです。
日本人女子はモテますよ。
男子はまあ、、うん。。。
仕事の比較
実際仕事はどんなのがあるのか、書いていきます。
ファーム➡農作業、
ピッキング➡リンゴやバナナ、キウイなどの収穫
パッキング➡野菜や果物の箱詰め
レストランなどの接客
ここまでは共通で、ここからは変わり種です。
オーストラリアでは
ワニの皮を剥ぐ仕事➡そのまんま。金がいいけど大変らしい。
砂金をとる仕事➡ものすごい儲かったり全然儲からなかったりするらしい。
ニュージーランドでは
羊の毛を刈る仕事➡クイーンズランド付近にあるらしい。楽しそう。
金を稼げるのは?
一般的にはオーストラリアと言われてます。
オーストラリアなら肉の工場が時給が高いと聞きました。時給3000円くらいとか。
ニュージーランドの方が仕事の絶対数が少ないイメージです。
ただオーストラリアには世界中から稼ぎに来てる人が来てるので、競争が激しいです。
両国とも日本人で比較的簡単にできるのは日本食レストラン、通称ジャパレスですが、給料も安く英語が喋れない日本人が多い職場です。
個人的にはあまりオススメしません。
日本人は自己主張が苦手だから最低限賃金以下で働いてしまい、そのまま労働環境が改善されない悪循環になってしまっています。
英語を話せないと稼げないかと言えば、そんなことはないです。
バナナとかのピッキングでも慣れて作業が早くて稼げる人は1日2万円ぐらい稼ぐ人もいます。まあそのレベルになるとほとんどターザンみたいな人ですけど。パッキングでも稀に稼げるところはあります。
逆に、結構つらい作業をして1日五千円以下という場合もあります。
実際にやった仕事を紹介
ちなみに自分は英語で簡単なコミュニケーションなら取れるレベルでした。
まずはオーストラリア
バンダバーグでズッキーニピッキング
時給 12.5ドルとか
期間 一週間
一列に並んでズッキーニっていうキュウリのデカイやつみたいなのを収穫していきます。
低いところになってるから腰が痛い。
そしてみんな早いから遅れる。遅れると目をつけられる。怒られる。
なにこれつらたん。
三回くらいで辞めました。
住んでいたバックパッカー自体はいい人多かったし好きだったけど、仕事つらいし全然稼げないし駄目でした。
ここで一緒の部屋だった韓国人とブラジル人マジでいいやつだったな。。
ガトン
ここに結構いました。
何種類か仕事をしました。
ニンジンのピッキング
時給 歩合制 1日3~50ドル
期間 たまに
めちゃめちゃ楽。手でニンジンを引っこ抜いて5本ごととかに輪ゴムで止めて箱に入れてくような感じ。歩合制だから頑張れば稼げるけど、基本的にそんなに稼げない。けど太陽の下でおしゃべりしながらニンジン取るのは、なかなか好きだった。
ビックリークのウォッシュ
時給 歩合制 1日80~200ドル
太い大根みたいなのを洗って箱につめる仕事。
ここは稼げるのを知ってたから、配属された時に超頑張りました。
ここでの歩合制とは、違うチームが取ってきた野菜を洗ったり選別したりして出荷状態に仕上げた箱数を、作業した人数でわることです。
15人くらいでやるのもあれば三人くらいでやるのもあります。
色々な種類の野菜があるのだが、少ない人数で作業する野菜の方が稼げる場合が多いです。
ただ人数が少ないポジションというのは、作業が遅い人がいればその分1人当たりの稼ぎがかなり少なくなってしまうし、工場としてもノルマがある。その為、試しに配属されても、作業が遅ければ違う人に変えられてしまうのです。
今思うと基本的にトロい自分がなぜあそこにいれたか不思議だけど、一緒にやってたインド人と馬が合ったし自分なりに早い方法を見つけたからかもしれません。
稼げる額は日によりますが、1日100~140ドルくらいです。朝からやって午後2時くらいには終わります。
作業は洗うだけだから辛くはないです。ただキレイに早さを求められるだけです。
最後の方は自分で今日の発注を聞きにいって1人で作業することもありました。
ガトンは友達もたくさん出来たし、とても思い出深い場所でした。
ガトンは仕事がたくさんあるみたいだけど悪徳業者とかもいるから、搾取されないように気をつけて下さい。
タスマニアでストロベリーピッキング
時給 出来高 1日10~40ドル
世界一空気がキレイと言われるタスマニア。
自然が豊かで最高でした。
全然稼げないけど超楽だし、美味しそうなのは食べながら箱に積めてました。
おしゃべりも自由で空気も美味しいし良かったです。
タスマニアはチェリーピッキングとか来るタイミングによっては稼げる仕事もあるらしいです。
あとタスマニアではアップルピッキングもしましたけど、トロい僕には全然稼げませんでした。トロかったのでクビになりました。
ここでもまあ人種差別はされましたね。俺じゃないのにどうせお前だろ的なこと言われたり。今では人種差別される側の気持ちがわかるようになったので。いい経験だと思ってます。
タスマニアでの移動は、基本ヒッチハイクです。
週に一回くらいは泊まっている宿が車を出してくれますけど、自分のタイミングで行こうとしたらヒッチハイクしなければ街へは行けません。
最初は勇気がいりましたが、徐々に慣れました。地元の人達も拾うことに慣れているので、結構簡単に拾ってもらえます。これもいい思い出です。
ニュージーランドでの仕事
アップルのパッキング
時給 13~14ドルくらい
期間 2ヶ月くらい?
リンゴを選定して箱詰めする仕事です。
安定して稼げたし、楽でも辛くもない感じです。
色々な国の人が働いてて日本人も結構いて、ここでもたくさん友達が出来ました。
ブランドリンゴのふじって結構ニュージーランドで作られてるんだなって知って衝撃でした。
オークランドのサプリメント工場での出荷
時給 16ドルくらい
期間 1ヶ月くらい
一緒に旅をしてたマレーシア人達のコネで面接をしてもらって入りました。
入社試験もあったし、一回落ちた感じになったけど、あとで連絡が来て受かりました。
自分が日本人初採用らしいのであんまり参考にならないかも知れません。結構大きいグループ会社らしく、アジア系が多かったです。
サプリメントをチェックしながら箱詰めしたりとかしました。
みんな日本人が珍しいのか、話しかけてくれたりわりと優しかったです。
ただ仕事が夜だったので、結構キツかったです。
たまに駅まで送ってくれたフィリピン人のおっさんと別れる時は寂しかったです。
ここは外国から来て永住してる人も多くて、海外でずっと住むということをリアルに考えさせられました。
ここには電車で通ってたのですが、湖みたいなところを通る時の景色はすごくキレイでした。
で、いくら稼いだのか
結局いくら使っていくら稼いだのよ?って話ですが、
オーストラリアで1ヶ月半で観光で40万使って、2ヶ月半で40万ちょっと貯めてオーストラリアを出ました。
田舎で稼いでたので使うところもあんまりなかったのもあり結構貯まりました。
町にはスーパーぐらいしかなかったので 笑
ニュージーランドはあんまり観光しなかったけど3ヶ月くらいで15万くらいは貯まりました。
ニュージーランドは都会に住んでたのもあって出費も多かったのでそこまでたまりませんでした。
あくまで僕の場合なので、全然稼げない人もいるし、もっと稼いでる人もいます。
結局はどちらの国に行っても稼げる人は稼げるし、稼げない人は稼げないです。
稼ぐにはやっぱり最低限の英語が出来るか、っていうのは大きいと思います。
身体能力がかなり高い人は別ですけどね。
僕はトロい方だったので、、
よく考えたら当たり前ですよね。
日本に来た外国人が日本語話せなくて稼ぐ方法って、かなり限られますもんね。
一番大事なのは、一緒に働いてる外国人と仲良くなることです。
仲良くなるにはヘイブラザーっていいとけばなんとかなります。これはインド人から学びました。
あるいは初めて会ったのにハローマイフレンド!です。
ワーホリして何が残るかっていうと、色々な国の人と一生懸命働いたりバカみたいに遊んだりした思い出と、自分は海外でも稼げるし意外と生きていけるんだなっていう自信です。
今でも強烈に思い出が残ってます。
それは日本で暮らしていただけでは得られなかったことなので、本当に行ってよかったと思います。
ワーホリって別に夢の国にいくわけじゃないです。
夢を抱きすぎると、理想と現実のギャップにビビります。
日本の日常から抜け出して、また違う日常があるだけです。
これからいく人は、より自分と向き合って、自分が強制的に剥けていく感じを楽しんできて下さい。
きっと、最高の夜に出会います。
よい旅を。