きみが眠りにつく前に
手のかからない君が最近、一人で寝るのが怖くなったのか、泣くようになった。
慌てて2階に行くと、こちらを見て、ニッコリと笑う。
手と足をバタバタして、嬉しそうにはしゃぐ。
そして、落ち着くとうつぶせになり、顔をこちらに向ける。
目を見る。
君もこちらを見る。
まっすぐ、とてもまっすぐこちらを見る。
ずーっと、無言で、見つめ合う。
君は、なにを考えているのだろう。
こんなに無言でずーっと誰かと見つめ合ったことがあるだろうか。
飽きないのだ。
目が、とてもキレイで。
なにを、思っているのだろう。
北朝鮮がミサイルを打つかどうかで騒いでいるこの世界で。
どうしてもスマホばかりを見てしまう毎日で。
もっと、見つめ合うべきだと気づいた。
大事な人と見つめあうこと。
スマホにはそんなに大事なことは書いてない。
本当に価値があるものはなんだろうか。
仕事とかやりたいこととかたくさんあるけれど、きっとこれからも家族よりも大事なものは見つからないんだろうな。
そんなことを考えていたら、君の目が少しづつ閉じ始める。
開いたり、閉じたり。
寝た、、、かな?
明日もまた、笑ったり泣いたりしようね。
おやすみなさい。
君が来てから大変なこともあるけど、毎日がとても明るいです。
大好きな人と君と犬がいて。
きっと、これが天国なんだろうな。
イライラしたりもするけど、それは本当にくだらないことだと思う。
家族ではあるけど、お互いを思いやるのは何よりも大事だ。
今、君はまだ赤ちゃんだけど、お話が出来るようになったらどんなに楽しいだろう。
君が幸せになっていく毎日は、きっとそれは僕たちにとっても幸せで。
人生はとても美しいと、真剣に思う。
最近読んだ伊坂幸太郎のAXが家族の話で、めちゃくちゃ良かった。
あの終わり方は本当に、人生と家族の素晴らしさと儚さをよく表現していると思う。
最近ひたすら本を読んでいるけど、この本は読み終わった時、声が漏れた。
読み終わるまでの終わって欲しくないという感覚と、終わりの瞬間のあの感覚までの高鳴りが好きだ。
ただこの本を家族を持つ前に読んでいたら、感想はまた違っていたのかも知れない。
チルドレンとかも今読んだらまた違うんだろうなぁ。
そして父になるがテレビでやってたけど、これもまた前見た時と感想が違うのかな。
物事を違う視点で見れるようになるのは大人になるということの一環で、それはいい事でもあり悪い事でもある。
どちらがいいのかはわからないけど、親になることが出来たのは本当に幸せな事だな、と思った。
子供を持つか迷っているなら絶対に持つべき
子供を持つまでは、子供を持たないっていう選択肢もありだなと思ってた。
子供を持つとお金もかかるし自由も無くなるし。
なんとなく子供を持つことと持たないことは生き方次第で結局同じくらいの幸福度になるんじゃないかと思ってた。
結論から言うと、この考え方は間違っていた。
子供というのは夫婦間のものだけではない
頭ではわかってはいたけど、子供持つことが周りをこんなにも幸せにするとはちょっと想像を超えていた。
まずお互いの両親。
当たり前とも言えますけど、孫に会えてもう本当に幸せそうだ。
自分を産んでくれた親は、幸せにしたい。
孫の顔を見せることに勝る親孝行はない。
年収一千万だろうが有名人になろうが家を買ってあげようが、そんなものは孫の顔を見せることに比べれば、足元にも及ばない。
しかも、孫がいるということが、明らかに両親の生きがいになる。
もう単純に親の為だけでも子供を持っていいレベルだ。
なんというかこういうのって数字で表せないから子供を持つか迷ってる人にはイマイチ伝わりにくいんですけど、
大切さだったり、尊いものこそ伝わりにくいものだったりするんだよなあとつくづく思う。
人生で感動したり素晴らしい思い出って、
どうやってもその素晴らしさを数字や言葉で表せないもので。
部活で初めて試合に勝ったあの感動。
好きな人と初めて手を繋いだときのドキドキ。
それと同じくらい、子供を持つと新しい感情に出会える。
ネットで色んな情報が入ってくるけど、子育てにはお金がいくらかかって、、とかいう情報は結構あるんだけど、こういうあまりにも当たり前だけどものすごい大事なことって意外と書かれてないなあと思う。
子供の顔を見るだけで、毎日幸せな気分にさせてくれる。
子供を持つか持たないかは、メリットデメリットで考えることではない。
自分の親に親孝行する時にメリットデメリットを考えるだろうか?
子供を持つってそういう事を超えたところにあるものだと思う。
大変だから子供を持たないって人いるけど、
大変なものにしか本当の楽しさや幸せはないと思う。
大変なことはいっぱいあるだろうけど、この幸せを噛み締めていこう、と思った。
いつも、ありがとう。